おっさんの哀愁散歩

おっさんの哀愁散歩

最近思うことがある。

ばりばりに解像した写真よりも、どこか色が滲んだ決して焦点もくっきり定まっていない写真の方が人の心に響くのではないかと。

音楽でもデジタルの音に疲れ、レーコードなどのモノラルの音に癒しを求めるのに似ている。

歳をとったこともある、今後僕の写真はどの方向に向かうのか分からないが、今は哀愁に満ちた画をとりたいと思うのだ。

光と影を意識して、ラフモノクロで撮ってみた。

以前の僕ならこういった表現はしなかっただろう。

派手なハレーションを巧みに操った1枚。我ながらアートだと思う。

最近はシャッタースピードを遅くして、通り過ぎる人を滲ませることも多い。

我ながらアートだ。