青森県八戸市２００円のラーメン

僕は港町八戸が好きだ。

ここ数年間、毎年数回は訪れていただろうか。これは数年前に訪れた時の回顧録なのだが、まずはレトロカーを展示してある施設へと向かった。

こちらの施設は八戸市でトヨタカローラを経営している会社が運営している。いったいこれだけの車を展示できるようになるのに、どれだけのカローラを売って儲けたのと聞きたくなる。

きっと経営がうまいのだろう。岩手県のカローラはこちらの会社に買収されたしな。

その後三沢市にある航空博物館へと向かった。またいつか訪れてみたいと思う。だって今見返してみるとあまりにも当たり前の色味で撮っているので、レトロな航空機の質感が表現できていないからだ。

それだけ、撮影のレベルがあがったんだろうな。

さてさて、レトロカーと時代を彩った航空機を堪能した後は八戸市中心地にあった宝来食堂へと向かう。あったと表現しているのは２０２０年にすでに閉店しているからだ。

上の写真のラーメン、なんと２００円。

ちゃんとチャーシューまでのっており、限界価格をずっと守り通してきたのだろう。あっという間にラーメンをすすり、お店の常連さんを見習って厨房まで食器を片付けにいった。

そしてお店のお母さんに「うまかった。これを食べたくて盛岡から来たよ」と伝えると、お母さんは涙ぐまれたんだ。

こういうやりとりが好きで僕は個人店に足繁く通う。しかし宝来食堂はもうないんだよな。

みなさんもいつか行ってみたいでは手遅れになることがあるので、まずそう思ったらすぐに訪れてみた方がいいよ。そして実家に帰りたいではなくて、そう思ったら帰った方がいいよ。一生後悔しないために