津軽百年食堂で食べる津軽そば

津軽百年食堂で食べる津軽そば

僕はかねてより冬の津軽地方に行ってみたいと思っていた。岩手に住んでんだからお隣でしょと思われる方もいらっしゃるかもしれないが、なんせ青森市は世界一降雪量が多い都市なのだそうだ。そういった情報が僕の前に立ちはだかりなかなか重い腰をあげられずにいたのだ。

しかし、毎年後悔するのもあれだしなということで意を決して出かけたのが数年前のこと

この時はそれほど雪は多くなかった。しかも路面は乾燥してるし

旅のもうひとつの目的が津軽鉄道に乗ること。それも冬の津軽鉄道、冬でなくてはいけないのだ。

ストーブ列車ね、どうしてもこれに乗ってみたかったわけ

単線の線路がなんとも郷愁をさそう

さて、冬の津軽も冬の津軽鉄道も満喫したことで、「津軽百年食堂」の舞台にもなったこちらの食堂へ。これで3回目

初回は、友達と一緒にオムライスと津軽焼きそばを食べた。その次はラーメンとおむすび

そして念願かなって、津軽そばね。

そばは製麺所でうたれたものだから二八そばだ、十割そばだといった御託を並べるものとはほど遠い。しかしこのそばには奥ゆかしさがある。庶民が食べるそばって感じがする。

そして、濃い目の醤油スープがなんともいいのだ。とにかく冬の津軽は寒い、そんな冬を乗り切るには塩分はかかせないのだよ。減塩なんていってたらすぐに脳やら心臓やらの血管がつまってしまうだろうね。

長年この土地で暮らしてきた人たちの身を守る味付けなんだと思う。そう感じながら食べる津軽そばはなんとも心に滲み入る至高のそばでありました。